付録 ビジネス・スピーチ
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1、 ビジネス・スピーチ
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(1) 入社のあいさつ
おはようございます。私はこの度、研修を終えて営業一課に配属されました李と申します。今年三月に大学を卒業するまでは親のすねをかじって生きてきたわけですが、これからはいよいよ社会人一年生だと気を引き締めております。
まだ、学生気分が抜けきっていないところがあるかもしれませんし、仕事についても全くわかりませんので、何かと皆様にご迷惑をおかけすることがあろうかと思います。そんなときはぜひとも厳しくご指導ご鞭撻くださいますよう、お願いいたします。
私も諸先輩方のご指導を仰ぎ、一日も早く○○社の名に恥じない社員になれるよう努力したいと思っております。
どうかよろしくお願いいたします。
(2) 退職のあいさつ
本日は私のためにこのような送別会を開いていただき、ほんとうにありがとうございます。
「光陰矢のごとし」とは申しますが、思えば入社してから、もう30年の歳月が過ぎました。私のような者が退職まで務め上げられたのは、ひとへに鈴木部長をはじめ、同僚の皆さんのお力添えがあったからこそと心から感謝しております。
心残りなことがあるとすれば、それは自らの非力のため、会社のためこれといった貢献ができなかったこととです。経営をめぐる厳しい状況はこれからも続くことと思いますが、皆様のご活躍を祈ってやみません。
これからはこの会社で身につけた経験を、何らかの形で地域におけるボランティア活動に生かせたらと思っております。
ほんとうに長い間お世話になりました。皆様のご健康と会社のさらなるご発展をお祈りし、お礼の言葉に代えさせていただきます。
(3) 新入社員歓迎会でのあいさつ
皆さん、入社おめでとうございます。私、このたび幹事役を仰せつかった李と申します。
さて、皆さんもいよいよ社会人としての第一歩を踏み出されたわけですが、会社というのは大学と違っていろいろ難しいもので、それを一言で言いいますと、競争に生き残れなければ会社そのものも存続もできないという、厳しい環境下におかれていると言うことではないでしょうか。
それはさておき、今日はこれから同じ釜の飯を食う仲間として、お互いに知り合う最初の機会ですから、思い切り飲み、歌い、楽しい一時を過ごせたらと思っております。
部長も課長も今日は難しい話はやめにして、これからの会社をしょってたつ若い社員と共に、大いに語り合い、飲み合い、若い世代のエネルギーを吸収して若返っていただきたいと思います。
それでは、鈴木部長より乾杯の音頭とお願いしたいと思います。
<>(4) 上司の栄転祝いのあいさつ
皆さんご存じのように、鈴木部長は、この度、ニューヨーク支店長としてご栄転になることになりました。
鬼部長として恐れられもし、また、部下の面倒見もよく、「スーちゃん」とも慕われた部長としばらくお会いできなることになると思うと、いささか感傷的になっている私ですが、我が社の機運を決定するニューヨーク支店長就任を心からお喜びしたいと思います。
部長、ニューヨークに行かれても、私たちのことを決して忘れないでくださいね。私たちは部長のご指導と教えを忘れず、しっかりと今の持ち場を守っていきたいと考えています。
部長、ご栄転おめでとうございます。僭越ながら、本日は、私、李が乾杯の音頭をとらせていただきます。皆さん乾杯のご用意お願いします。
では、みなさん、鈴木部長のニューヨーク支店長就任を祝って、乾杯!
(5) 結婚披露宴での同僚としてのあいさつ
本日は、ご結婚、誠におめでとうございます。新郎の木村君と私は入社の同期でございまして、いろいろ励まし合いもすれば、競い合いもしたライバルでしたが、悔しいことながら、結婚は先を越されてしまいました。
さて、同僚としての木村君は、私たちにも、また、上司に対しても、歯に衣着せず自分の意見をはっきり言うことで有名で、側で見ている私がハラハラすることもしばしばです。しかし、それは全て仕事に賭ける彼の情熱が、そうさせているのではないかと思います。「うるさい社員ほど仕事ができる」と言いますが、まさに彼はその一人でしょう。
お二人の新しい門出に際して、私は「私は幸せな家庭を築けてこそ、充実した仕事もできる」という私の国の言葉を贈りたいと思います。
木村君、結婚生活の先輩として、私の羨ましくなるような家庭を築いてください。
お二人のご多幸と、ご両家のご繁栄をお祈りし、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
2、 ビジネスのお礼の手紙
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(1) ビジネスマンから取引先に送る年賀状
謹賀新年
旧年中は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。
本年も皆様のご要望に速やかにお応えすべく、なおいそなお一層の努力する所存です。
今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
平成○○年元旦
(2) 取引先の担当課へ送るお中元と手紙
拝啓 炎暑の候、皆様にはお変わりなくご活躍のこととお喜び申し上げます。
平素はたいへんお世話になり、厚くお礼申し上げます。
つきましては、ささやかな謝意を表したく、別便にてお中元の粗品を遅らせていただきました。皆様でおくつろぎの折り、召し上がっていただければ幸いです。
暑さもこれからますます厳しくなりますが、ご自愛のほど、お祈り申し上げます。
(3) お得意に送るお歳暮と手紙
拝啓 今年もわずかとなりましたが、ご多忙の日々をお送りのことと存じます。
○○様には、今年一年間、ひとかたならぬご愛顧を賜り、心からお礼申し上げます。
つきましては、一年間のお礼の気持ちを込めまして、心ばかりの粗品をお送りいたしました。
ご笑納いただければ幸いです。
敬具