名詞: の + 嫌いがある
動詞:原形/ない形
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♪ 会話 ♪
李 :深刻な顔して、何を考え込んでいるんだい?
良子:妹にいい就職先が見つかるかどうか心配で・・・。
李 :まだ、五月だよ。一年も先の事じゃないか。「来年のことを言うと鬼が笑う」ってさ。
良子:あなたは現実を甘く見る嫌いがあるわね。もう会社まわりしてるクラスメートもいるのよ。
♯ 解説 ♭
「~嫌いがある」は「~という良くない傾向がある」という意味を表します。ほとんどは人が主語の文ですが、仮にもの・ことが主語になるときも背後に人の責任が存在している場合に使われます。ですから自然現象や、単に回数が多いことを表すときは使われません。その点、同義語に「~がちだ」(→文型037)は、回数・傾向・自然現象まで広範に使えます。どちらも「ともすれば/よく/しばしば」などの副詞と呼応することが多いので、一緒に覚えておきましょう。→例題1)
年の暮れは交通事故が多発しがちだ(・多発する嫌いがある)。
明日の天気は曇りがちになる(×曇る嫌いがある)。
§ 例文 §
1.この消費社会は、物を使い捨てにする嫌いがある。
2.彼は協調性はあるが、決断力に欠ける嫌いがある。
3.最近の小説は、内容が浅薄な嫌いがある。(「ナ形」の例)
4.どうも彼は結論だけ言って、丁寧に説明しようとしない嫌いがあるようだ。
5.若者は、その理想主義から、ともすれば過激な行動に走る嫌いがある。
★ 例題 ★
1) 君は(もしかすると/ともすると)、独断専行に走り(がちだ/嫌いがある)から、もっと周りに気を配る(ように/みたいに)心がけた方がいい。
2) 日本の企業( )は学歴偏重( )嫌いがあるが、これでは国際競争に(生き残れる→ )まい。
(^^)前課の解答(^^)
1) 迫られ(受身)/すら(→文型100)/気味(~がち:→文型037)
2) うぬぼれ/強さ(→文型097)/し(~ながら:→文型270)