このページは、青空文庫のテキストを使って、音声化された作品を扱うページを勝手にリンクしたページです。
「サイト名」
録音主体 / 録音分類 / 録音形式
ちょっとした説明
↑こんな感じで説明しています。
○録音主体の項では、音声化されたときに、読んだのは人なのか機械なのか、はたまた素人なのかプロなのか、ということを書いています。
○録音分類の項では、それが音訳なのか朗読なのか、ということをはっきりさせるために書いています。音訳、朗読という分類の説明については、このページの一番下をご覧下さい。
○録音形式の項では、どのようなオーディオ形式で録音されたかということを書いています。たとえばmp3なのかリアルオーディオなのか。
○また、aozorablogの「青空文庫/朗読・音声化入門ガイド」という記事では、音声化制作についての簡単なガイダンスがされています。
○なおこのリンク集は網羅的なものではなく、頻繁に更新されているわけでもありません。あしからず。(朗読サイトへのリンクは、『あのときの王子くん』のページにもあります)
「青空文庫サウンドブックス」
機械 / 音訳 / mp3
(現在、更新停止中。)
「赤煉瓦~出張所・朗読&雑感~」
? / 朗読 / mp3
青空文庫の作品をラジオドラマっぽく。
ポッドキャスティング。
「一語千夢」
セミプロ / 朗読 / mp3
朗読練習中の方の
ポッドキャスティング。
「“えぷろんの朗読本棚”」
? / 朗読 / mp3
朗読と朗読に関する情報など。
ポッドキャスティング。
「音の本屋さんぶんぶん」
声優 / 朗読 / mp3
かつては一作品500円からで、
一流の声優さんの感情こもった朗読が聞けました。
「音の文学館」
声優 / 朗読 / CD
声優さんによる朗読CD。
底本は青空文庫らしいです。
「音訳文庫」
素人 / 音訳 / リアルオーディオ
かなり多くの音訳があります。
新ホームページになって、全作品を聴けるようになりました。
「佳世のお話」
? / 朗読 / mp3
こつこつと更新されております。
ポッドキャスティング。
「河野清人の思いつきボイス!」
プロ / 朗読 / mp3
舞台俳優・声優として活躍中、河野清人さんの朗読。
ポッドキャスティングでお届け。
「北広島朗読の会ひびき」
素人 / 朗読 / リアルオーディオ
太宰の人間失格、
4時間分の録音があります。(びっくり)
「声の花束」
セミプロ / 朗読・音訳 / リアルオーディオ
声に関連する活動の経験者が、
こえたばブックというところで、
ボランティアで青空文庫作品を音声化されています。
朗読か音訳かは、ものによってまちまち。
「こえほび」
素人 / 音訳 / リアルオーディオ
かなり多くの音訳がありましたが……
(残念ながら、アクセスできなくなってしまいました。)
「こころにうつりゆく」
? / 朗読 / mp3
お芝居の好きな佐紀さんのホームページ。
ポッドキャスティング&アップロード。
「言の葉織り」
機械 / 音訳 / mp3・3gp
青空文庫のテキストを合成音声にて
変換したファイルが多数アップロード。
「ことのは出版」
声優 / 朗読 / mp3・CD
オーディオブック出版社。
なかには青空文庫底本のものも。
「~ことばの世界~」
プロ / 朗読 / mp3
朗読家・馬場精子さんの音声ブログ。
一部、青空文庫からの朗読もあります。
ポッドキャスティング。
「SHOW話」
ナレーター / 朗読 / mp3
関西在住フリーアナウンサーの福山ひでみさん発信。
ポッドキャスティング。
「STORYTELLER BOOK ポッドキャスティング」
声優 / 朗読 / mp3
声優ナレーター佐々木健さんによる
朗読ポッドキャスティング。
「空の高さ 風の遠さ」
? / 朗読 / mp3
趣味で朗読。
アップロード。
「太郎&花子の音訳文庫」
機械 / 音訳 / mp3
音声編集の業務をおこなっておられる
サイトさんの一コーナー。
リクエスト受付中。
「ちょびひげ文庫」
? / 朗読 / mp3
童話・昔話の朗読をポッドキャスト。
「月の朗読」
? / 朗読 / mp3
新美南吉・宮沢賢治の童話を穏やかに朗読。
ポッドキャスティング。
「坪井祐実の~声の空間~」
? / 朗読 / mp3
日本近代文学から。
ポッドキャスティング。
「でじじ」
声優・ナレーター / 朗読 / mp3・CD
プロの声優・ナレーターによる
朗読ファイル・CDを多数販売中。
「ニコニコ動画」
? / いろいろ / ストリーミング動画
当該動画サイトの「青空文庫」での
検索結果。いろいろあります。
「早耳ネット:無料朗読サービス」
ばらばら / 朗読 / mp3
「ふぁんた時間」
声優 / 朗読 / mp3
NTT-LS提供の名作童話朗読。
ポッドキャスティングや映像絵本版もあります。
「フジポッド文庫」
アナウンサー / 朗読 / mp3
フジテレビのアナウンサーが朗読。
ポッドキャスティング。
「Page Voice」
? / 朗読 / mp3
夏目漱石「夢十夜」に二回チャレンジ。
ポッドキャスティング。
「ポエムの窓」
? / 朗読 / mp3
青空文庫にある多くの詩集の中から、一編を選んで朗読。
ポッドキャスティング。
「耳で聞く小説」
セミプロ / 朗読 / mp3
主に(長編)小説から朗読。別館もあり。
ポッドキャスティング。
「もえせんプロジェクト」
? / TRY朗読 / mp3
読み間違ったらそこで終了。
過酷なTRY朗読の世界。(移転前)
「夜のミミズク朗読会」
? / 朗読 / mp3
ネットラジオにて朗読、
火・水曜の23:00から。
「Reading Percussion」
? / 朗読 / mp3
青空文庫&プロジェクト杉田玄白から朗読。
ポッドキャスティング。
「RDK」
ナレーター / 朗読 / mp3
RDK は "Ro-Do-Ku" のことらしいです。
ポッドキャスティング。
「朗読たんぽぽ~ことばの綿毛を飛ばそう~」
? / 朗読 / mp3
声の花束にも参加なさっている森下さんの朗読blog。
ポッドキャスティング。
「朗読Channel」
声優 / 朗読 / リアルオーディオ
ナレーションでおなじみの声優・喜多川拓郎さんによる
とても凝った朗読のある本人サイト。
「朗読の旅」
? / 朗読 / リアルオーディオ
ただいま朗読勉強中
ポッドキャスティング。
「朗読プチメゾン」
セミプロ / 朗読 / mp3
ただいま朗読勉強中。
ポッドキャスティング。
「ききみみ名作文庫」
俳優・女優 / 朗読 / mp3
TOKYO FM による大物俳優・大物女優を使った
ものすごい朗読サイト。
「朗読図書館」
セミプロ / 朗読 / mp3
芥川や梶井、中島の朗読があります。
「Blog 表現よみ作品集」
表現読み研究者 / 朗読 / mp3
表現読み研究、渡辺知明さんによる朗読配信。
「いいことば・ドット・コム」
プロ / 朗読 / Windows Media Playerストリーミング
芥川や宮沢、太宰の朗読など。
「LibryVox」
? / 朗読(英語) / mp3
海外の著作権切れ作品の朗読ポッドキャスティング。
「青空ろーどく(aoro)」
青空文庫のルビに対応した
Windows用読み上げソフトです。
「AozoraVoice」
青空文庫のテキストを音声ファイルに変換する
Windows用ソフトです。
「音読システム.NET 青空文庫で本を音訳」
青空文庫テキストを読み上げソフトで
音にする手順が書かれています。
「青空文庫ルビ変換プログラム」
機械で読み上げするときに、ルビで二回読み上げしないよう、
変換するWindows用プログラムです。
「桂木範・オンラインソフト工房」
「音声ネット文庫」は開発中止になりましたが、
その他の視覚障害者向けソフトウェアが公開中。
「金沢文庫」
青空文庫からテキストをダウンロードし、
機械音声での読み上げを可能にするiPhone / iPad向けアプリ。
音訳と朗読の違い
音訳というのは、墨字の本の読めない視覚障害者が、本の内容を理解することが出来るように、できるだけ、恣意的な感情や解釈を排除しながら、本の内容を音声化して録音することを言います。
なぜ感情や解釈を排除しなければならないかというと、目の見える人が墨字の本を読むときには、自分なりの解釈をしながら読みます。
しかし録音するときに音訳者が最初からこれを込めてしまうと、録音された本を聞くときに、自分なりの本の楽しみ方が奪われてしまうことになりかねないからです。
つまり、視覚障害者の目の代わりをするということです。
昔はこれを人の手によって行っていましたが、今は機械読み上げによるものも現れてきています。
朗読というのは、音訳とはそもそもの始まりが違っています。
音訳は視覚障害者のためにはじまりましたが、朗読はそうではなく、いかに本の内容を感情豊かに伝えるか、ということが重要となってきます。
つまり、声を出して本を読む、という行為そのものから始まっていると言えます。
美しく情感深く読むこと、それが中心なのです。
だから、何を読むか、を伝える音訳と、いかに読むか、を伝える朗読は、ちょっと違うようで、大きく違っているのです。
※墨字(すみじ) 目で認識できる筆記文字もしくは印刷文字のこと。点字と区別されるときに用いる。
音訳と朗読の混同
こうやってそもそもの始まりが違っていた音訳と朗読ですが、それぞれが、それぞれの分野で発展していきました。
しかし、この状況は最近、変わってきました。コンピュータの登場です。
コンピュータによって、誰もが気軽に朗読し、音訳することが出来るようになってきました。
視覚障害者のための音声化、ということも注目されてきました。
インターネット上で独自にボランティアを始める人も出てきました。
けれども、そのことが、それぞれの分野で育ってきた二つの音声化の方法、それらの境界を曖昧にしだしました。
音訳、という言葉は聞き慣れない言葉です。私も、こういったことにかかわるまで、聞いたこともありませんでした。
朗読という言葉しか知らないと、音声化すれば何でも朗読である、と思って、機械に朗読させる、という意味の拡張が起こります。
また、音訳という言葉を知った新しいボランティアは、視覚障害者のために音声化すれば何でも音訳である、と思って、感情をこめて音訳する、という意味の拡張が起こります。
(もちろん、視覚障害者のために音声化すること一般を、音訳ということには間違いないのですが……)
もともとばらばらに始まって、意味の定義も曖昧だった言葉だったため、容易に混同され始めました。
(実際、ボランティア団体などでも意味がごっちゃになっています。もともと近い意味の言葉だし、昔からかなりごっちゃだったといえばそうなのですが)
それって、ちょっと困るんじゃないかな、なんて思うときがあります。
やっぱり、普通に本を聞いて自分で楽しみたいときと、人のきれいな朗読を聞きて楽しみたいときと、ちょっと気分は違います。
だからできるだけ、何を読むか、の音訳と、いかに読むか、の朗読は区別しておきたいな、と思うのです。
音訳と朗読のグレーゾーン
この問題は、朗読に関して起こってきた問題です。
そもそも朗読というのは、人が感情を込めて読むことですが、その感情がうまく込められなかった場合、もしくは朗読と音訳の区別がついていない状態で読んだ場合、音訳と朗読の境界はどうなるのでしょう。
主にこれまで朗読はプロの声優や俳優の方が行ってきましたが、コンピュータの登場で一般のボランティアの方も、朗読をするようになってきました。
中には、これは音訳じゃないかと思えるような朗読もあるそうです。
ということで、素人の朗読とプロの朗読の認知力の違い、なんてことを研究している人もいるそうです。
けれども、個人的にはそう問題ではないと思います。
技術的なことなのですから、上手下手があって当然。
心を込めようとして読んだのなら、朗読は朗読です。
もうちょっと進んで
もうちょっと込み入ったことを。
そうやって朗読されたり、音訳されたものは、(昔は主にカセットテープでしたが)今まで図書館などに置かれてきました。
そのため、これらのことを、録音図書、あるいは録音文庫、ということもあります。
この録音図書がプロによる朗読によるもの、と定義する人もあります。(どうもこのあたりややこしいですが、実際には両方の意味で使ってる人が多いです)
この録音されたものとは逆に、視覚障害者の前で直接本を読むことを、対面朗読、といいます。
(個人的には、これも対面朗読と対面音訳に区別しておきたいですね)
以上、長かったですが、これにて補足を終わります。
私もまだこういったことにかかわり始めて浅いので、認識違いがあるかと思いますが、そのときはよろしくご教授願います。