40 その他のムード
40.1 ~ことだ/ことか
40.2 ~ものだ/ものか
40.3 ~つもりだ:思いこみ
40.4 ~のだ:状況説明
40.5 ~(ん)じゃないか:確認
40.6 ~とする:仮定
40.1 ~コトダ/~コトカ
40.1.1 ~コト ダ
①勧め [V-ことだ] [V-ないことだ] [V-ことはない] ②詠嘆
40.1.2 ~コト(ダロウ)カ
40.2 ~モノダ/モノカ
40.2.1 モノ ダ/デス
40.2.2 モノ(デス)カ
①疑問 ②反語 ③願望
以上いろいろなムードを見てきましたが、今までの分類に入れにくいもので、
やはりムードと考えられるものがいくつかあります。ここではそれらを見て行き
ます。形式名詞を使うものから。
40.1 ~ことだ/~ことか
40.1.1 ~こと だ/です
「こと+だ/か」が一つのまとまりとなり、その前の述語を受けて複合述語と
なり、ある種のムードを表すことがあります。
①勧め
[V-ことだ]
意志動詞に接続して、「大切なことは~だ、そうするのがいちばんよい」とい
うような意味を表します。一般的なことを述べていても、「勧め」あるいは「忠
告」の意味になります。過去にはなりません。
虫歯の予防には、よく歯を磨くことだ。
調子の悪いときは、早く寝ることだ。
何はともあれ、まずやってみることだ。
否定は「こと」の前後に現れます。「V-ないことだ」「V-ことはない」で
す。「×V-ことではない」とはなりません。
「だ」を省略した「~こと。」は「34.命令表現」で扱いました。
[V-ないことだ]
「~しないこと、それがよい」ということです。
なにごとも、あせらないことです。
年を取ったら、無理はしないことです。
よく知らないことはうかつに言わないことです。
最後の例の前半は、「(その)ことをよく知らない→よく知らないこと」で、
「連体節」(→「62.連体節」)ですが、後半は「(そのことを)うかつに言わない
+ことだ」となり、後ろの「ことだ」はここで言うムードの用法です。
[V-ことはない]
もう一つの否定の形は、
お土産なんか持って行くことはないよ。
大きい辞書を買うことはありません。小さいので十分です。
わざわざ見に行くこともない。テレビで見ればいい。
のように、「V-ことはない/ありません」となります。「V-こともない」の
形にもなります。「そうする必要はない」という消極的な意味になります。
「V-ことではない」の形は、ムードの用法の否定ではありません。別の意味
の文型になります。
そんなことはあなたがすることではない。
これは「あなたが(あることを)する→あなたがすること」で、連体節の「内の関
係」と呼ばれる文型です。(→ 56.2)
さて、「V-ないことだ」との違いは何でしょうか。「V-ないことだ」のほ
うは、「しない」ことを積極的に評価し、勧めています。
長生きするためには、食べ過ぎないことだ。
好きな食べ物を控えてまで長生きすることはない。
風邪ぐらいで薬など飲まないことだ。(副作用のほうが怖い)
風邪ぐらいで薬など飲むことはない。(飲まなくても治る)
この違いは、小さなようで、しかし重要なものです。
なお、「V-ことはない」のほうは、現象・動作の繰り返しを表す文型の否定
と同じ形になり、ちょっとまぎらわしい場合があります。(→24.11)
a たまに、おみやげを持っていくことがあります。
b おみやげなどを持っていくことは(一度も)ありません。
bの文は、aの否定になりますが、「一度も」がなければ、不必要の意味にも
とれます。
「V-ないことはない」という形になると、二重否定の文型で、また別のある
種の意味合いが生まれます。(→「43.否定」)
料理なども、しないことはない。(たまにはする)
②詠嘆
感動・驚きなどの気持ちを表します。評価的な形容詞に接続します。
こんな時期に委員長にさせられましたか。大変なことですねえ。
彼女があの作品で大賞をもらったそうだ。すごいことだ。
家内がまたPTAの役員に選ばれた。ご苦労なことだ。
どれもみな、ひとにおこったことに対する感慨を表しています。
40.1.2 ~こと(だろう)か
「~ことか」は詠嘆を表す文型です。「41. 感嘆表現」でもまたとりあげます。
動詞・形容詞を受けます。形容詞などで修飾された名詞を受けることもあります。
丁寧な「~ことですか」の形にはなりません。
イントネーションは必ず下降調です。
「~ことだろう/でしょうか」という形があります。多少大げさな言い方です。
なんと美しいことか。
どんなに恐ろしかったことでしょうか。
何度そのことを彼に注意したことか。
何というひどい状態であることか。
「~だろう/でしょう」を付けると、「か」が省略されることがあります。
それが実現すれば、どんなにすばらしいことだろう。
慣用的な表現で、「何と言う」を受けて、ことばに表せないという詠嘆の気持
ちを表す表現があります。
何ということか/何ということだ。
何ということでしょう(か)。
40.2 ~ものだ/ものか
40.2.1 ~もの だ/です
「AはBものだ」という形で、「AはBである(Bする)のがふつうだ」、した
がってまた当然だ、という意味を表わします。
「もの」は以前に「Aというもの」という名詞句の形で取り上げ、ほとんどの
名詞が「もの」であることを述べました。(→「9.名詞・名詞句」)
「Bものだ」というのは、「Bという性質をもったもの、だ」という意味が元
にあるのでしょう。そういう性質をもつから、それがふつうである、ということ
から、意志動詞の場合は、そうするのが自然であり、そうすべきだ、となります。
話しことばで「~もんだ」となることがあります。
人はいつかは死ぬものだ。
子どもは親のすることをまねるものです。
子どもは、ある時、親から離れていくものだ。
(それがふつうだ/そうすべきだ)
子どもは、何と言っても、かわいいものです。
親というものは、子どものことになると、馬鹿なものです。
否定は二つの形があります。「~ないものだ」と「~ものではない」です。前
者は、「~ないのがふつうだ、当然だ」であり、後者は「そうしないのがふつう
だ」、つまり「そうしてはいけない」に近くなります。
人生、なかなかうまく行かないものですね。難しいものです。
自分に都合のいい偶然というものは、めったに起きないものだ。
(ある種の感慨)
学生は本を読むものだ。漫画を読むものではない。
人の批判は陰で言うものではない。当人に直接言うものだ。
そのほかに、以下のような意味合いになります。
早く孫の顔を見たいものだ。 (希望の強め)
平和な地球になってほしいものだ。
あの頃はよく映画を見たものです。(回想:繰り返された経験)
こんな難しいことを、よくやったものだ。 (驚き:評価)
わからないものだ。あの人があんな犯罪を犯すなんて。
馬子にも衣装とはよく言ったもんだ。今日はきれいだねえ。
40.2.2 ~もの(です)か
疑問の形は、ふつうの疑問を表わすより、反語・強い願望を表わすことが多い
です。反語は「肯定形+ものか」、願望は「否定形+ものか」で表されます。
①疑問
こういうことは、普通は起こらないものですか。
ふつうの子供は、親のようになりたがるものでしょうか。
「~ものだろうか」という形がよく使われます。強い疑いが含まれます。
②反語
「そうではない」ということを、疑問の形で強く表現します。
お前なんかにできるものか。
こんな仕事、誰がやるものか。
この天気で雨など降るものか。
おまえの料理なんか、うまいものか。
「誰がやるものか」とはつまり「誰もやらない」ということの強めです。
③願望:~ないものか
何とかできないものか。
運動会なんてやだなあ。雨が降らないもんかなあ。
「~かなあ」だけでも「願望」の意味が表されます。
40.3 ~つもりだ:思いこみ
「つもり」は前に「32.7 V-つもりだ」で意志の表現としてとりあげました
が、ここでは事実でないことを主体がそう思い込む、という表現です。意志動詞
のタ形、状態動詞の基本形、形容詞・名詞述語は名詞修飾の形(現在)です。
虎を描いたつもりだったが、かわいい猫だと言われた。
彼はうまくやったつもりらしいが、先生の評価は厳しかった。
うちの母はまだまだ若いつもりでいる。
うちの課長は自分では有能なつもりで部下に命令している。
私は、練習の時もいつも本番のつもりでやっている。
「できるつもり」と「できたつもり」の違いに注意してください。
英語はできるつもりだったが、現地ではさすがに苦労した。
自分ではよくできたつもりだったが、かなり間違っていた。
上の「できる」は能力を表す状態動詞ですが、「できた」は達成を表す動きの動
詞です。後者は「できている」という形があります。
「~はずだ」に似たところがありますが、「はず」が話し手の考えであるのに
対し、「つもり」はその文の主体の思いである点が大きな違いです。
彼はまだ若いはずだ。(話し手がそう思う)
彼はまだ若いつもりだ。(「彼」がそう思う)
40.4 ~のだ:状況説明
「~のだ」は初級でかならず取り上げられる文法事項です。ここでは、次の
ような例を「状況説明のノダ」として扱います。また、「連文」の事項として
「62.文どうしの関係」でもくわしく考えます。
まず、例を見て下さい。
1(顔色が悪いのを見て)「どうしたんですか」
「風邪をひいた/熱がある/頭が痛い んです」
2(ふだんネクタイをしていない人がネクタイをしていたので)
「おや、今日は何かあるんですか」
「ええ、就職の面接に行くんです」
3(職場で、隣の人が帰り支度を始めたので)
「早いですね」「ええ、ちょっと用事があるんです」
4(廊下で先生をつかまえて)
「先生、ちょっとお話したいんですが、よろしいでしょうか」
「あ、会議に出ないといけないんだ。その後じゃだめかなあ」
「~のだ/のです」は話しことばでは「~んだ/んです」になります。
接続は、ナ形容詞・名詞述語の「~だ」が「~な」になる他は述語の普通形を
受けます。
大変なんです。
ひどいけがなんです。
疑問の形は「~のか/のですか」となりますが、普通体では「か」を略して、
「~の?」という形もよく使われます。この「の」を疑問を表す終助詞とする考
え方もあります。(→「19.終助詞」「42. 疑問文」)
どうしたの?
おまえも食べたいのか?
否定の形「~のではない」は、何を否定するのかということ、言い換えれば
「否定の焦点」ということに関して、特別な機能があります。それは「否定」の
所でとりあげます。(→「43.1.3 部分否定」)
さて、この形式の基本的な意味ですが、ある状況を説明するとき、あるいはあ
る状況の説明を求めるとき、使われます。
例えば、例1では、顔色の悪さを見てその背後に何か原因があると考え、それ
を聞こうとしています。「どうしましたか」と聞いてもいいのですが、「んです」
を使った方が、はっきり異常を認めている、という感じが強く出ます。
答えのほうも、「風邪をひきました」と事実だけをポンと言うより、「ひいた
んです」のほうが、「だから、顔色が悪い(のです)」という説明をしている感じ
が出ます。
「~のだ」は原因と結果のどちらにも付けることができます。
(顔色が悪いのは)風邪をひいたんです。
(風邪をひきました)だから、顔色が悪いんです。
例4では、「今、なぜ先生を引き止めたか」は「話したい」ということだ、
ということを表しているのが「んです」の部分です。
これらの例では、「のだ」を使わなくても特に不自然にはなりません。初級の
いちばん初めでは、動詞の形を「~ます」の変化だけにおさえたいので、使った
方が自然な場合でも避けてしまうことが多くあります。
そのため、会話の流れが何となく不自然になってしまいます。その段階では仕
方のないことですが、述語の活用形が揃ったら、十分に「のだ」を使った自然な
文に慣れていくことが必要です。
もう少し例をあげておきましょう。
(皿を落として)手がすべっちゃったんです。
え?知らないんですか?
どうもうまく行かないんです。
でも、どうしてもやってみたいんです。
「~のだ」を付けると、文末が名詞述語と同じ変化形になります。他の複合述
語と接続しあったり、複文の従属節に現れて、特別な意味合いを加えたりします。
その中で、「~のだ」に続く形としては、次のものが重要です。
疑問 ~の(です)か ~の?
推量 ~のだろう(か)
複文(従属節)
理由 ~のだから
条件 ~のなら ~のだったら
さらには、理由の「~ので」や逆接の「~のに」なども、この「~のだ」と関
連づけて説明する説もあります。
上に述べたように、「~のだ」の重要な役割は、文脈の中で前の文を受けるこ
とにあります。その問題は、連文の「62.文どうしの関係」で扱います。
40.5 ~(ん)じゃない(か)
学習者にとってわかりにくい、そして教師にとって説明しにくいものに、この
「~(ん/の)じゃない(か)」という文型があります。丁寧体では「~(ん/ の)
ではありません(か)」となります。
「ん/の」がつくかどうかで違う文型になります。まず、「ん/の」がつかな
いほうから見ていきます。
[~じゃない(か)]
述語の後に、名詞文の否定の形が付いて、終助詞に似た意味合いを付け加
えます。
基本的な意味は、「A(だ)」という事柄に対して、否定疑問「~じゃないか」
と付け加えることによって、その事柄を確かめる気持ち、あるいは相手に事実を
認めさせようとする気持ちを表します。
「か」の代わりに「の」を使うと、柔らかい感じになります。イントネーショ
ンは下降調です。
名詞述語の場合は、単なる否定疑問と形の上では区別できません。
1 あの人は田中さんではありませんか?
2 おや、田中さんじゃありませんか。こんにちは。
3 やだ、これ、砂糖じゃない(の)。お塩をちょうだいよ。
4 それ、なかなか掘り出し物じゃない(か/の)!
5 うそつきはお前じゃないか。
例1のように話し手が知らないことを単に聞き手に質問する場合は、ふつうの
否定疑問文です。否定疑問の傾向として、「多分そうだろう」という予測がある
ことが多いですが。イントネーションは上昇調です。
例2は、聞き手の名前で、話し手も間違いのない事実として、軽い確認の語調
を加えているだけです。意外なところで出合えば、「驚き」の意味合いが感じら
れますが、それは「うわっ、田中さん!」と言っても表せることで、「~じゃな
い」が表しているのは、その際の「確認」の気持ちです。
これも、不確かな場合は、
6 あの、もしかすると、田中さんじゃありませんか?
と上昇調で質問(否定疑問)します。例2は下降調です。
例3は、話し手が事実を知り、聞き手が知らない場合で、「~だよ」に近い強
い主張です。この例では、責任が聞き手にあるとして、聞き手に対する非難の気
持ちが入っています。
例4は「~だね」に近く、聞き手のものに対して高い評価をしています。
例5は、相手のことばに対する反論で、自分の主張を認めさせようとする強い
言い方です。
ナ形容詞でも意味の範囲は同じです。
明日は暇じゃありませんか?
明日は暇じゃありませんか!
上昇調なら、「たぶんそうだろう」という推測も含まれた否定疑問で、下降調
なら、その事実の確認で、「それなのにどうして一緒に行かないのか」などとい
う非難にもなります。
このテスト、ずいぶん簡単じゃありませんか。↑/↓
上昇調なら否定疑問で、下降調なら「~ですねえ」に近く、同意を求めます。
元気そうじゃない!
この例では聞き手の様子を話し手が述べているので、上昇調にはなりません。
イ形容詞・動詞では単なる否定疑問にはなりませんから、みな確認などの意味
合いになります。
暇な仕事だと言ってたけど、ずいぶん忙しいじゃないか。
あれ?何もないじゃない!
それ、なかなかいいじゃありませんか!
そんなこと、いいじゃありませんか。ほうっておきましょうよ。
よしてよ、痛いじゃない!
上手にできたじゃない!/?
なんだ、ここにあるじゃありませんか。
ほら、吉田って同級生がいたじゃないか。
前にも説明したじゃありませんか。
だから言ったじゃないか/の。
話し手が体験した、あるいは知っていることを聞き手に言って確認させます。
「上手にできたじゃない!」は感嘆を表し、同意を求めていますが、「上手に
できたじゃない?」は上昇調でも言えます。
そうすると、同意を求めながら、自信のない相手を励ましているようです。
事実である「ここにある」や「吉田って同級生がいた」の場合は、相手にそれ
を確認させています。
「だから言ったじゃない」は、前に忠告したにも関わらず従わなかった聞き手
を責めています。
[~んじゃない(か)]
「ん/の」が入ったほうは、「~だ」に対する「~のではない」の意味が加わ
ります。
上昇調では「私はそう推測するが、そうではないのか」という意味で、強い下
降調では「~だ」ということを否定疑問の形で強めて主張しています。
これでいいじゃありませんか。(何も問題はありませんよ)
これでいいんじゃありませんか?(あなたもそう思いませんか?)
これでいいんじゃありませんか!(何だ、心配して損した)
あした、暇なんじゃありませんか?(嘘ついてません?)
あした、暇なんじゃありませんか!(あ、嘘ついてたんだ!)
誰か来たんじゃありませんか?
その時、君はここにいたんじゃないか?
嘘つけ!その時、君はここにいたんじゃないか!
40.6 ~とする(します)
車の速度を時速60kmとする。一日に何キロ走れるか。
お客は毎日百人ぐらい来るとする。毎月の売り上げはいくらか。
Aの面積はBの二倍であるとします。一辺は何倍になりますか。
このような「~とする」を条件を設定するムードとします。過去のことでも言
えます。
仮に、彼女が現場にいたとする。彼女は何を見ただろうか。
この用法は、複文の「条件」の「49.8 ~とすると/すれば/したら/しても」
でもとりあげます。
「~とする」には他の用法もあります。文を受けて、「そう考える、見なす」
という意味を表します。
政府は、この問題はすでに解決済みであるとしています。
この回答では満足できないとして、ストを続行した。
もちろん「V-(よ)うとする」は別で、すでにとりあげました。(→ 32.8)
[文献]
森山・安達19『セルフマスターシリーズ6 文の述べ方』くろしお出版
寺村秀夫1984『日本語のシンタクスと意味Ⅱ』くろしお出版
阪田・倉持1993『教師用日本語教育ハンドブック 文法II 改訂版』国際交流基金
松岡弘「「のだ」の文・「わけだ」の文に関する一考察」一橋
守屋三千代「形式名詞の文末における用法について」津田塾
金玉任「いわゆる形式名詞に関わるモダリティ」不明・紀要
佐治圭三「「~のだ」の本質を求めて-再び山口佳也氏に答えて-」
野田春美1995「モノダとコトダとノダ」宮島他編『類義上』くろしお出版
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菊地康人2000「「のだ(んです)」の本質」『東京大学留学生センター紀要』10
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小金丸春美「作文における「のだ」の誤用例分析」『日本語教育』71
渋谷倫子1996「もう一つの現実を表す「の」」『日本語教育』91
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籾山洋介1992「文末の「モノダ」の多義構造」『言語文化論集』ⅩⅣ 1号名古屋大学言語文化部
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奥田靖雄1990「説明(その1)-のだ、のである、のです」『ことばの科学4』むぎ書房
奥田靖雄1993「説明(その3)-はずだ」『ことばの科学6』むぎ書房
姫野伴子「「説明ムード助動詞」について」