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(天声人語)キューバ危機の記憶 2017年4月13日

来源:日语港 作者:日语港 时间:2017-12-12 阅读:2165

 (天声人語)キューバ危機の記憶

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 1962年、米国の目の前にあるキューバにソ連が核ミサイルを配備したことが判明した。米国は海上封鎖をしたうえで空爆をちらつかせ、米ソの核戦争のおそれが一気に高まった。キューバ危機である▼ソ連の指導者だったフルシチョフは危機のさなかに「同志諸君、今夜はボリショイ劇場へ行こうではないか」と声をかけたという。オペラ鑑賞を国内外に見せ、少しでも緊張を和らげたかった。「心の中の不安を隠そうとつとめたが、それは押さえ切れるものではなかった」と回想録で述べている▼米ソとも相手の出方を読めず疑心暗鬼に陥っていたのだろう。戦線が欧州の同盟国まで広がるおそれもあった。危機が収まり、第3次世界大戦が避けられたのは幸運だった▼さて現代、地域に緊張をもたらす北朝鮮である。5度の核実験を強行し、先月はミサイル4発を日本海に発射した。トランプ米政権が空母を向かわせて、軍事力行使の可能性までほのめかしている▼緊張を高め相手から譲歩を引きだすのを瀬戸際戦術という。北朝鮮の手法だが、米国の行動もそれに近づいているようだ。偶発的に戦争になる危険はないのか。韓国そして日本に戦火が及ぶ可能性もある▼キューバ危機では当初、空爆を推す声が米政府内の大勢だった。だが事態の重大さを認識したケネディ大統領は「フルシチョフを逃げ場のないコーナーに追い詰めたくない」と語り、和解を探った。圧力から対話へと戻る回路。いま求められている道であろう。

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