首页 资料下载 天声人语 20120115 武器輸出三原則を大きく緩和した

20120115 武器輸出三原則を大きく緩和した

来源:朝日新闻 作者:日语港 时间:2012-03-06 阅读:2934

 どんど焼きのことを左義長(さぎちょう)と呼ぶ。松飾りなどを持ち寄って燃やす小正月の火祭りで、きのうから今日にかけて行う所が多い。句題としても好まれる。俳句界の長老、金子兜太さんの一句が胸に浮かぶ。〈左義長や武器という武器焼いてしまえ〉▼南方で辛酸をなめた戦中派の、不戦への志が凝縮された近作は、多くの日本人の共感を呼ぼう。だが平和国家の理念と裏腹に、武器をめぐる国内の事情がきな臭い。年越しのどさくさに紛れて先月末、政府は武器の輸出を原則禁止する「武器輸出三原則」を大きく緩和した▼戦後の日本は平和憲法を抱(いだ)き、不戦の歳月を刻んできた。三原則はその看板の一つといえる。なのに議論らしい議論もないままの、野田政権の面舵(おもかじ)いっぱいである▼安全保障や国内の防衛産業に利点はあろう。しかし三原則によって培われてきた「平和国家」のイメージと信頼は軽くない。理念をうっちゃり、ひいては「死の商人」にもなりかねない、なし崩しへの一歩を素知らぬ顔で踏み出した。自民党もこれほどは緩めなかった▼谷川俊太郎さんの詩句を思い出す。〈誰が殺すのか? 無名の兵士を 目に見えもしない国境の上で/誰が造るのか? 冷(つめた)くなまぐさい銃を 子供を愛撫(あいぶ)するその手で〉。言葉の一閃(いっせん)が、人の内なる「魔」を照らしだす▼人同士が殺したり殺されたりしてきた歴史と決別をする。その志を夢想と冷笑したくはない。理念の首を絞めて殺す現実追随の政治こそ危うい。民主党は大丈夫か。

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