中国人大学生から見た日本文学中国人大学生から見た日本文学 日语学习港-日语精品课程|日语考试|中国文学|日本文学|中国书画|日本书画 - 日语港

内容导航

推荐文章
中国人大学生から見た日本文学
来源: 发表时间:2010-02-10 浏览:8058

   私の担当している日本文学史の授業は、週に4時間、三年生の一年間にわたる。学年試験の時、必ず「日本文学についてのご感想を自由に書きなさい」という問題がある。今年の学生たちの答えから少し紹介したいと思う。
 
  1、島国の環境に制限されている日本人は視野が狭い。文学描写の対象は個人や日本の自然に限られている。日本文学は温和の風土から生まれたせせらぎのような文学だ。芸術至上の文学。
 
  2、日本文学はお湯のように味がない。面白くない。例えば、志賀直哉の『城の崎にて』、梶井基次郎の『レモン』、永井荷風の『紅茶の後』などは中国人にとってどうしても文学作品ではない。退屈なものだ。
 
  3、歴代の中国文学の場合は、政治が文学を制御している。日本文学の場合は芸術が政治をボイコットしている。すなわち、中国史上のように、文学は当局の権力者に利用されることはほとんどない。第二次世界大戦の時の作家たちは戦場に報道班員として派遣されても、反戦の作品をたくさん書きあげた。
 
  4、光源氏はプレイボーイで、志のない人間だ。もし彼は中国史上に生まれたら、                 兄貴曹丕の迫害を受けた曹植のように、『七歩詩』を詠むだろうか。
 
  5、日本作家の自殺現象は不可解で、無責任の行為だ。作家は「生」の立場から人生を解明すべきだ。(男子学生)
 
  6、日本作家の自殺の純粋な精神に感動した。彼らは自分自身を死に逼らせたのだ。 作家の自殺は、生き方を一種を提示して、「生」に対する自分の解釈をした。とりわけ、芥川竜之介と三島由紀夫の自殺は、一種の涅槃だ。(女子学生)
 
  7、古代日本人の漢学の造詣は深い。日本古典と中国古典は切っても切れないものだ。それに対して、古代の中国は傲慢すぎて、日本の優れた文学に目もくれなかった。古代の中日文化交流は中国から一方的に中国から日本に流れていったばかりだった。
 
  8、日本文学は人間の心を探求するもので、思いやりの文学だ。こういう文学に中国文学より親近感がある。中国の文学は功利的、日本文学は芸術的だ。日本文学は東洋西洋を包容するもので、中国文学は排他的なものだ。 中国文学は政治と権力の板ばさみの中で発展してきた。日本文学は美しい自然と純朴な人情の中で発展してきた。
 
  9、私は一年間の勉強を通じて、日本文学に対する不理解からだんだん理解になってきた。 これからも日本文学作品を読んで日本人の心を理解する。
 
  10、好きな作家は、芥川龍之介、樋口一葉、幸田露伴、夏目漱石、森鴎外、遠藤周作、村上春樹、三島由紀夫、井上靖などが挙げられている。
 
  11、私は日本の文学作品より、日本の青春偶像劇、木村拓哉、江口洋介、堂本光一、金城武、深田恭子、松たか子、木村佳乃などのアイドルが出演するテレビドラマのほうが好きだ。まだ日本文学に慣れていないようだ。『一つの屋根の下』、『眠れる森』、『ギフト』などは中国で広く高く評価されている。
 
  12、『ノルウェーの森』の描いている青春彷徨を理解できるが、性的描写に賛成しない。今、中国でもポルノの文学、写真、映画がひそかに流行っているが、青少年の性犯罪の多発に関係があるようだ。
 
  13、谷崎潤一郎の女性崇拝、女性拝跪の美意識は病的なものだ。『鍵』、『瘋癲老人日記』は精神病患者の告白だ。
 
  14、私は日本の私小説が好きで、大言壮語の中国文学を嫌う。近年、中国の若い女流作家たちもだんだん自分の心、人間性に注目しはじめた。これは中国の青年女流作家の個人化創作傾向と呼ばれる。
 
  15、『万葉集』、芭蕉、蕪村などの和歌、俳句が好きだ。古代の日本人は中国の詩経時代の人々と同じように純朴で、敬虔だ。大伯皇女の大津皇子を送る歌が暗唱できる。西行、式子内親王の歌も好きだ。